当社は創業以来、時代の先を読み、幅広い技術を蓄積・進化させ、価値のあるイノベーティブな製品・サービスを提供することで社会に貢献するとともに、企業としても成長を続けてきました。その際に鍵となったのは写真フィルム事業で培った高度かつ多彩な技術です。ここでは、写真関連製品の開発・生産に必要とされる光学、化学、エレクトロニクスなどさまざまな技術を軸に、成長が期待され、かつ競争優位性を発揮できる領域を見極め、成長戦略を進めてきた富士フイルムグループのイノベーションの歴史をご紹介します。

1934年~1950年代

フィルム国産化・ 国内販売網確立

  • 1934年設立
    国産の映画用ポジフィルムの販売を開始
  • X線フィルムや製版用フィルムなどを販売し、医療分野や印刷分野などへ事業を多角化
  • 総合写真感光材料メーカーとしての地位を築く
  • レンズ、光学機器の分野へと進出

1958

一般用カラーネガフィルム・カラーペーパーの発売

一般写真向けのカラーネガフィルムとカラーペーパーを発売し、より手軽にカラー写真をプリントしたいというニーズに対応。写真フィルムの研究や開発・生産で培われた技術が、富士フイルムグループの事業を支える基盤となっています。

 

「フジカラーネガティブフィルム」
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「フジカラーネガティブフィルム」

1958

「フジタック」発売

写真フィルムの支持体として開発された不燃性TACべースを「フジタック」として発売しました。その後、独自技術で改良を重ね、1970年代に液晶パネルの偏光板の保護フィルム向けの「フジタック」を発売。現在は、タッチパネルや有機ELディスプレイ向けの材料にも技術を応用展開し、事業領域を拡大しています。

 

偏光板保護フィルム「フジタック」
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偏光板保護フィルム「フジタック」

1960年~1970年代

事業の拡大・ 技術力の向上

  • 海外現地法人の設立などによりグローバル市場の開拓を開始
  • 英国ランク・ゼロックス社との合弁により富士ゼロックスを設立
  • 世界に先駆けてカラーネガフィルムの研究開発と製品化に注力

1962 日本初

普通紙複写機の発売

英国ランク・ゼロックス社との合弁により富士ゼロックスを設立し、国内で初めて普通紙複写機の販売を開始。画期的なゼログラフィー技術で日本のオフィス環境に革命をもたらしました。以来、デジタルカラー複合機の開発・販売やソリューションの提供を通じて、働く環境、オフィスの生産性向上、お客さまの省力化・増力化に貢献しています。

 

普通紙複写機「Xerox914」
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普通紙複写機「Xerox914」

1976 世界初

高感度カラーネガフィルム
「フジカラーF-II 400」開発

世界に先駆けて、感度400のフィルムの開発に成功。世界中に大きな反響をひきおこし、富士フイルムの技術力の高さが認識されました。屋内・屋外を問わずストロボなしで、失敗の少ない美しい写真が撮れるようになりました。

 

「フジカラー F-II 400」
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「フジカラー F-II 400」

1980年~1990年代

デジタル化の進展・ グローバル化の加速

  • 「世界のFujifilm」を目指して、海外生産拠点を整備し、海外での販売を推進するなどグローバル化を加速
  • 写真、医療、印刷事業におけるデジタル化にいち早く取り組む
  • 「FCR」やデジタルカメラなど、数多くの画期的な製品を世に送り出す

1983 世界初

デジタルX線画像診断装置「FCR」発売

X線画像のデジタル化を世界で初めて実現したFCRは、30年以上にわたりトップシェアを誇っています。現在は、低線量・高画質・小型化を進めたシステムを提供しています。

 

「FCR (Fuji Computed Radiography)」
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「FCR (Fuji Computed Radiography)」

1986 世界初

レンズ付フィルム発売

誰でも簡単・手軽にきれいな写真を撮れるようになり、写真需要の拡大に貢献しました。

 

レンズ付フィルム<br/>「フジカラー写ルンです」
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レンズ付フィルム
「フジカラー写ルンです」

1988 世界初

フルデジタルカメラを開発

世界初のフルデジタルカメラ「FUJIX DS-1P」を開発。写真フィルムメーカーである富士フイルムは、将来のデジタル化を見据え、早くから研究開発に取り組んできました。

 

「FUJIX DS-1P」
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「FUJIX DS-1P」

2000年~2016年

第二の創業期~
強固な事業ポートフォリオの構築・充実

  • 富士ゼロックスを連結子会社化
  • 急速なデジタル化の進展をとらえ、事業構造を転換
  • 「富士フイルム先進研究所」を設立
  • 富士フイルムホールディングスを設立し、持株会社体制に移行
  • 創立80周年を機に、新コーポレートスローガン「Value from Innovation」を制定

2007 日本初

再生医療等製品として自家培養表皮「ジェイス®」が製造販売承認取得

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(2014年連結子会社化)が開発。自家培養表皮の適応拡大を通じ、普及を図るなど、今後も人々の生活の質(QOL)の向上と再生医療の産業化促進に貢献していきます。

 

自家培養表皮「ジェイス®」
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自家培養表皮「ジェイス®」

2012 世界初

新世代磁性体バリウムフェライト(BaFe)を使用した大容量テープの製品化に成功

磁性体にBaFeを使用することでデータ容量を飛躍的に向上させるとともに、コスト面に優れた高品質の製品を提供しています。

 

「FUJIFILM LTO Ultrium8<br/>データカートリッジ」
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「FUJIFILM LTO Ultrium8
データカートリッジ」

2016

タブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz」発売

小型・軽量で携帯性に優れ、高精細な画質を実現したタブレットタイプの超音波画像診断装置を発売。今後もPOC市場においてニーズを的確にとらえ、医療現場をサポートしていきます。

※ Point of Careの略。救急救命室、手術室、在宅など治療の現場において、医師が患者の目前で検査を実施、治療方針を判断して、医療処置・治療を行うこと

 

「SonoSite iViz」
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「SonoSite iViz」

2017年~

さらなる飛躍を目指して

  • 2030年を目標とした新CSR計画「Sustainable Value Plan2030」および新中期経営計画「VISION2019」を策定
  • 「VISION2019」では、ヘルスケア領域を主力事業として大きく成長させるとともに、ドキュメント事業の強化に取り組む

2018

AI技術ブランド「REiLI」発表

富士フイルムが70年以上にわたり培ってきた画像処理技術を応用し、AI技術の開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を、「REiLI」というブランド名称で展開。AI技術を活用することで画像診断における医師の診断支援やワークフローの改善に取り組んでいきます。

 

「SYNAPSE SAI viewer」
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「SYNAPSE SAI viewer」

2019

世界最高1億2百万画素のラージフォーマットセンサー搭載「FUJIFILM GFX100」発売

フルサイズの1.7倍の面積を持つイメージセンサーを搭載した「GFXシリーズ」のフラッグシップモデル。写真フィルムの研究・開発で培った独自の色再現技術などとの組み合わせで世界最高峰の写真画質を実現し、高速・高精度オートフォーカスやボディ内手ブレ補正、4K動画撮影も可能な革新的ミラーレスデジタルカメラです。

 

「FUJIFILM GFX100」
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「FUJIFILM GFX100」